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投資をするならまずは知識の習得から
投資とは、金融機関にお金を預けるのとは違い、元本が保証されません。
つまり、お金を増やそうと思って1000万円を投資したとしても、回収できたのはその半分しかない場合や最悪の場合は投入した資金をなくしたうえに、借金を背負うこともあり得ます。
どのような投資をするにしてもまずは投資対象に対する知識の習得が、大事なお金を失わずに済むために必要なのです。
とかく投資を始めるときには増やすことにばかり考えが向きがちですが、損をしない投資ができるようにすることこそが重要と言えます。
FXとは
FXとは外国為替証拠金取引といい、日本円とどこかの国の通貨をペアに選び、為替の変動によって利益を生み出す投資方法です。
株式投資と違って投資初心者向けと言われる理由に、株式投資の場合は東京証券取引所に上場している銘柄だけで何百とありますので、ここからリターンが得られる銘柄を選ぶのが至難の業なのに対し、FXではペアとして選ぶ外国の通貨の数は株式よりも格段に少なくなります。
何を選ぶかによってリターンが得られるかどうかが決まるという点ではFXも株式も同じですが、少ない選択肢のほうが選びやすいため、投資初心者には株式投資よりもFXがよいと言われるわけです。
また、FXのメリットとして少額から始められることも、投資初心者に向いている要因となります。
株式の場合、単元と呼ばれるまとまった数を買うには、当然のことながらまとまったお金が必要になりますが、FXは1万円からといった少額で取り組めるのです。
FXでリターンを得る仕組みとは
FXを行うには、日本円とペアになる外国の通貨を選ぶ必要がありますが、その理由は世界中で発行されている法定通貨には、それぞれの通貨に為替レートによって定められた金利が存在し、価値が異なるためです。
日本円は安全資産として資金の逃避先になるほど、投資家にとって安定した通貨であることから、株式市場が暴落することや地政学的リスクが発生すると一斉に買われるという特徴があります。
ただ、大きな変動要因がなければ比較的為替の変動は、緩やかと言えるでしょう。
為替レートの変動を見ながら、タイミングよく外国の通貨を日本円で買ったり売ったりすることによってリターンを得るのがFXという投資の基本です。
買ったり売ったりしてリターンが得られるのは、買いから入ることも売りから入ることもできるためで、買いから入れば円の価値が上がったときに売れば儲けになりますし、売りから入ったときは円の価値が下がったときに売ることで、同じくリターンが得られます。
為替相場の動き次第で、どのような局面でもチャンスがあるのが魅力です。
もう一つの利益があるのがFX投資の特徴
株式を持っていると、保有株式に応じて年に二度配当金という収入が得られます。
ただ、業績が悪いと無配当ということもありますし、金額が大幅に削減されることもあり、安定しないのが配当金のデメリットと言えるでしょう。
一方のFXの場合、スワップポイントと呼ばれる、通貨の売り買い以外で得られる利益があるのが特徴です。
スワップポイントとは、日本円とペアに選んだ国の通貨との間で生じる金利差のことで、この金利差をポイントとして計算します。
このポイントは円に換算して考えると1ポイント1円となるため、金利差が発生する通貨を持っているだけで、毎日スワップポイントが貯まっていくという、FXならではのメリットです。
日本円は現在のところ、限りなく低い水準の金利となっていますので、ほとんどの国が日本よりも高い金利となっています。
わかりやすく例えると、日本円が1%の金利だった場合に、6%の金利の外国通貨をペアに選ぶと、その金利差は5%です。
10万円分の外貨を持っていれば、その金利差5%分に相当する5000ポイントがスワップポイントとして付与され、さらに365日付与され続けるのも魅力でしょう。
5000スワップポイントは5000円に該当しますので、ただ持っているだけで毎日5000円の利益が得られることになり、スワップポイント狙いでFX投資を行う人も少なくありません。
スワップポイント狙いの取引にもリスクは当然ある
スワップポイント狙いのFX投資なら、買ったとき、もしくは売った時点よりも為替が変動して利益が出ていることを確認して売買を行うという作業をせずに済むため、為替変動を常に気にしなくてよいのが最大のメリットです。
スワップポイント狙いのFXは、とにかく持っていることが条件ですので、とかく簡単に思えがちですが、当然リスクはあります。
金利の高い外貨はそれだけリスクを抱えた不安定な国だからで、これが高い金利の理由であるという認識が大切です。
急転直下で大きく為替が変動すると、逆にスワップポイントを払うことになりますので、売買での差益を狙うにしてもスワップポイント狙いにするにしても、やはりFXが投資であることを肝に銘じる必要があります。